1Mar

今回は「これから必須になるビジネス用語 9選」と題して、この先のビジネスシーンでよく出てくるであろうビジネスワードを厳選して紹介します。
ビジネス用語を知っているとより深い議論がしやすくなり、ビジネスのシェアが広がるきっかけをもたらしてくれると考えております。
ですので、まずは「よく聞くビジネス用語を知る」という目的のもと、これから知らないとまずいビジネス用語だなと思うものをまとめてみました。9つも挙げているので、ささっとにはなってしまいますが、チェックリスト形式でぜひ最後までご覧ください。
それでは早速内容にまいりましょう。
DX
これはかなりの頻度で耳にします。職種業種によらずよく聞こえてくるワードだと思います。これは”Digital Transformation”の略で、主に業務のデジタル化、という意味で使われます。
昔の流行語のIT革命みたいなものだとお考えいただければ、わかりやすいかと思います。デジタル化と聞くと何だか大ごとに感じるかもしれませんが、今までは人間が行っていたものを機械が行うようになった例というのは身近にもたくさんあります。
例えば、自動運転やセルフレジ、お掃除ロボットなんかもDXと言えますし、Excelのマクロもある種DXだと言えます。意外にも、私達の身近にある言葉なのでスルーせずに押さえておきましょう。
UI/UX
「このサイトのUIは使いやすい」、「このアプリはUXにこだわっている」などと使われます。UIは”User Interface”の略でシステムや商品の外観のこと、UXは”User experience”の略でユーザーが使って感じる体験のことです。
特にアプリの開発者やサービスの開発者は、ユーザーにいかにストレスをかけないかが重要だと言われています。自分は開発者ではないという方も、自分が買ったり、利用するサービスやアプリケーションのUIやUXに着目しながら利用することで、ただの買い物やただのサービス利用が学びにもなります。
DtoC
これも最近よく耳にすると思います。例えば、「このビジネスはDtoCの形で提供される」などと使われます。
DtoCというのは、”Direct to Consumer”の略で、代理店などを通さず、企業が直接顧客と取引をする事業形態を指します。今まではプロダクトを消費者が使うには、卸売小売、時には間の物流と間に何件もの業者を挟まなければいけませんでした。
ですが、インターネットの発達と爆発的な普及によって、事業者と顧客の間で直接売買ができるようになりました。メリットは直接売買することによって事業者が高い利益率を出せる、もしくは顧客に低価格で提供できるというところです。
これも実は身近にある話で、例えばカセットゲームのダウンロード版や電子書籍、他にもメルカリで個人が直接売り買いするのもDtoCの販売方式です。
BATH
これは”Baidu(バイドゥ)、Alibaba(アリババ)、Tencent(テンセント)、Huaewi(ファーウェイ)”の略で、中国経済で覇権を握っている4大企業の頭文字をとった言葉です。
バイドゥは中国の検索エンジンのトップで、音声認識、自動運転など、高いレベルのAI技術を誇る、まさに中国版Google。
アリババは中国最大のECサイトを持つ企業でAlipayという電子決済を普及させた企業でもあります。日本ではソフトバンクと連携し、PayPayのサービスを提供しています。
テンセントは中国版LINEのWeChatなどSNSを展開している企業でありながら、世界最大のゲーム会社、バンダイナムコ、スクウェア・エニックスとも提携しており、日本で提供されているゲームでもクラッシュロワイアルやフォートナイトなど、テンセントの息がかかったものは数多く存在しています。
ファーウェイは世界有数のICTソリューションプロバイダです。一般消費者の目線ではハードウェアが有名なのですが、本業は通信事業者向けのネットワーク事業など法人向けのID業です。中国経済は今、急成長を遂げており、これから世界の覇権は中国が握る、とまで言われています。
いつか私達が使っているツールやサービスもGAFA製のものからBATH製のものに取って代わるときが来るかもしれません。
KPI、KGI
KPIは”Key Performance Indicator”の略、KGIは”Key Goal Indicator”略です。どちらもビジネスにおける戦略上の重要指標であり、KGIは最終的に目標としている指標と数値などに対して、KPIは目標達成のために着眼すべき指数のことです。
例えば、とある商品開発プロジェクトにおいて、最終目標は商品の売り上げを上げることなので、KGIは売上50%アップや売上50万円などに設定されます。一方で、KPIは目標達成のための指標設定なので、売り上げイコール顧客×客単価という式に基づき、顧客をXに増やす。
客単価をY円上げると設定します。KPIはケースに応じて更にそれを達成するための要素に分解して細かく設定していきます。このように、ロジックツリー以上にKPIを分析したものをKPIⅢと呼ぶこともあります。
SIPOC
”Supplier(供給者)、Input(インプット)、Process(プロセス)、「Output(アウトプット)、「Customer(顧客)”、と仕事の流れを五つの工程に分け、それぞれの頭文字をとった言葉で、プロジェクトやタスク管理のためのフレームワークです。
タスクのプロセスを中心に、ダイヤグラムを構築することで役割分担や作業の流れが見える化され、業務改善に役立てることができるというものです。
SL理論
SLは”Situational Leadership”の略で、海外で積極的に取り入れられているマネジメント人材育成のフレームワークです。
日本でも外資系企業ではこのような研修を受けることが多いので、もしかしたらご存知の方もいるかもしれません。歴史は意外と古いので、派生系も数多く存在し、管理職クラスであればぜひ押さえておきたいフレームワークです。
その内容は、部下の習熟度に応じて指示と傾聴の配分を変えるというものです。新入社員など成熟度の低い段階では、とにかく指示を出し、仕事を覚えてもらう。仕事を覚えてきた段階では彼らの悩みなどを受けながら解決策を提示していく。
自分で問題解決ができるようになった段階では報告を受け、リーダーから余計な口出しをしないベテランの域になると、今度は報告も減らし、完全に任せる体制にするという四つのフェーズに分けて、部下を指導していくことで、マネジメント人材育成が効率的になるという理論です。
ESBI
これは、”Employee(雇われ労働者)、Self Employee(自営業者)、Buisiness owner(事業主)、Investor(投資家)”という四つのお金の稼ぎ方のことを指します。
ロバートキヨサキ氏の著書「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドランド」という本で紹介されました。そのため、「キャッシュフロー・クワドランド」と総称されることが多いです。世の中にあるお金を稼ぐ方法はこの四つの中のどれかに当てはまります。
それぞれに特徴があり、自分がどの稼ぎ方をするかによって、お金の考え方を変えていかなければいけません。そして最終的にはAIの投資家が最もお金を稼ぐことができます。
これはとても重要です。
R>G
これだけ計算式になっていて、なんのこっちゃと思われるかもしれませんが、お金を稼ぐ上でとても重要な経済学の公式です。
Rは”Return”、つまり株の配当などの投資に対して発生した利益のこと、そしてGは”Growth”、経済成長のことです。ですので、R>Gというのは、投資の利回りによる収益が事業の経済成長による収益を上回っていることを意味する式です。
この法則は、ピケティというフランスの経済学者が、過去200年分に及ぶ膨大な経済指標を調べて証明しています。金持ちは金融業などを営むことができるため、お金を使ってさらにお金を増やすことができ、金持ちはさらに金持ちになることができます。
先ほど書いた「AIの投資家が最も稼げる」というのはこの理由からです。そして非常に残念な事実ではありますが、貧乏人がどれだけ頑張ってもその成長スピードには追いつけないということです。ですが、大事なのはこの事実を受け止めて、私達自身がどう考えてどう動くかです。
この事実を軸に、自分自身が投資する立場を目指していくこと、クアドランドの歩き方を考えていくことが、お金持ちになるために必要なことだと考えています。
まとめ
これから必須のビジネス用語は
- DX(Digital Transformation)
- UI・UX(User Interface、User experience)
- DtoC(Direct to Consumer)
- BATH(Baidu、Alibaba、Tencent、Huaewiの頭文字)
- KPI・KGI(Key Performance Indicator、Key Goal Indicator)
- SIPOC(Supplier、Input、Process、Output、Customerの頭文字)
- SL理論(Situational Leadership理論)
- ESBI(Employee、Self Employee、Buisiness owner、Investorの頭文字)
- R>G(Return>Growth)
以上の9つです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。では、また次の記事でお会いしましょう。