21Feb

この動画のアプローチ
今回は、「頭が悪い人の思考法」と題して、もしかするとあなたもしているかもしれない、頭が悪い人がやりがちな思考について解説していきます。ご自身は、頭がいいはずだ!と思っている方であっても、もしかしたら頭が悪いのかも?と思っている方もぜひご覧ください。
では、早速内容にまいりましょう。
頭の悪い人って?
皆さんの周りに、頭が悪い人はいるでしょうか?頭が悪いというと、かなり強めの言葉で、あまり対面で言ったり・言われたりすることはないと思いますが、意識の中で、仕事が速い、要領がいい人に対して、あの人は頭がいいとか、逆に仕事が遅めな人や、要領が少し悪い人に対してあの人は頭がいいというわけではなさそう…というふうに感じるシーンは、ビジネスをしていく中では多いと思っています。
よく巷では、学校の勉強、学校における頭の良さと、仕事や対人関係における頭の良さってのは違うもの、というトークはなされるかと思いますが、確かに両者の目的は違うため、使う脳みそは大きく異なるとは思います。
ですが問題なのは、こういった話を聞いて、仕事における頭の良さ=努力ではどうにもならない先天的なもの、神が与えしもの、のように感じてしまうことだと思っています。
ビジネスの頭の良さとは
結論、ビジネスにおける頭の良さというのも、学校での頭の良さと同様、努力というか工夫で身につけることができると考えています。逆に言うと、頭が悪いというのは、なぜそういう状態になっているのかを理解した上で、適切な対処をすることによって抜け出せる状態でもあります。
この動画では、頭のいい人の思考と、残念ながら頭の悪い人の思考取り上げて、まさにそのなぜその状態になっているのかと、その状態になった場合の適切な対処法、をご説明してまいりますので、ご自身で頭が悪いのかもと思われている方もそうですが、自分は大丈夫だと思っている方にも再確認の意味を込めて、ぜひどちらに該当するのか、どちらに近いのかを確認しながら見ていただきたいと思っています。
ポイントを上げようと思えばいくらでもあげることができるのですが、2点に絞りました。厳選しました。では、一つ目から参りましょう。
ポイント① 物事のどこに着目するか
最初にお話しておきたいポイントは着目点です。
あなたが仕事をしていく中で、タスクをこなす中で、問題解決をする中で、どこに着目しているかが大きなわかれ道となります。すごく抽象的なので、具体例でいきます。
例えばある人がとある会社の営業部に所属しており、今期の売り上げが下がっているという状況に直面しているとします。
例:頭の悪い人の着目点
これに対し、まず頭が悪い人はどこに着目するかというと、先ほど挙げた課題そのもの、売り上げに着目します。この売り上げに着目をして、いかに売上を上げるかという具体的な策を考え始めます。これは、課題に対してダイレクトにアプローチしていて、いいことやん!と思う人もいると思いますが、結論、こういった課題解決法、思考プロセスをとっていると、頭のいい人に大きく差をつけられてしまいます。
例:頭のいい人の着目点
どういうことかを説明するために、頭のいい人の同じ問題に対するアプローチ、特にどこに着目するかを見ていきます。頭のいい人は、こういった課題が目の前に現れたとき、その課題自体ももちろん見ることは見るのですが、それをダイレクトに解決しに行くのではなく、その課題がなぜ起きているのか、つまりWhyに着目します。
こういった動画でよく出てくるWhyを探りに行く思考ですが、そもそもこの思考が何で良いものとされているのか、考えたことはあるでしょうか?その答えは、根本の本質的な原因を探りに行くことができるからです。
また、抽象的になったので先ほどの具体例に戻ると、頭の悪い思考法をとると、売り上げが下がっているを改善したいから、売り上げを上げれば良いとなり、営業先への訪問数を増やす、のような対症療法的なアプローチしかできなくなります。
もちろんこの手法をとって改善するケースもなくはないです。ですが、それはかなり稀なケースです。一般的に目に見える課題というものは、かなり表層的・表面的なものです。もっと奥底の本質的な課題によって生じる結果だとも言えます。
この本質的な課題というものが何なのかを解説するためにも、頭のいい人が取るアプローチを説明していきます。
頭がいい人のアプローチ
頭のいい人は目の前の課題、売り上げが下がっている、を本質的な課題と決め付けません。そういった前提のもと、Whyを投げかけ、課題を丸裸にしていきます。
まず、なぜ売り上げが下がっているのかを考えていきます。そうすることで、セールスの手法に問題があるのか、それともプロダクト、つまり商品そのものに原因があるのか、はたまたより上流のマーケティングに問題があるのかなど、いろいろな問題の可能性を検討することができます。
もちろんここでは、○○に原因があるのかな?という仮説レベルのものにとどまるので、可能な範囲で検証していくことが求められます。セールスの手法についてセールスを受ける立場から評価してみたり、プロダクトの評価について、他社製品と比較をしたりなどです。
課題を深堀し、分解し、分解した要素の正当性を検証し、検証した後に確からしい施策を打つ。これはかなり骨が折れます。折れますが、得られるものは大きいと考えています。本質的な課題をあぶり出すことによって、思いつきの施策ではない、網羅的な打率の高い施策を検討できるというのが大きなメリットです。
いや、メリットですというか、限られたリソースでビジネス活動していく場合においては、マストで考える必要のあるものです。あなたがそこにいる意味、そこで働く意味を見出すために言い換えると、あなたの付加価値を創出するために、あなたの知恵を振り絞って検討する必要があります。
このように、頭の悪い人が物事そのものに着目する中で、頭のいい人は、物事の根本、つまりWhyに着目をしています。
はい、これが一点目のどこに着目するかというポイントでした。
ポイント② 仮説を持てているか
ではもう一つのポイントに参りましょう。ポイント2、仮説を持てているか。
はい、仮説です。このチャンネルでのあるあるのテーマ、仮説です。
仮説を持つことができるかというのは、その人の仕事が頭良くなされているかどうかに大きく影響する、仕事の質・スピードを左右する能力です。これについてもかなり抽象的なので、頭のいい人、悪い人で同じテーマに取り組んでもらうという具体例で見ていきましょう。
例えば、ある人が企業の企画部門に所属しており、新規施策を考えるという命題を与えられたとします。頭の悪い人、つまり仮説を持てていない人は、まずは全ての情報を集めてみようとか、とりあえず手を動かしてみようのように、仮説ゼロで物事を始めてしまいます。
例:頭の悪い人の働き方
ビジネスの世界では、必ず全てのタスクには締め切りがあります。そして、その締め切りは、余裕があるというケースはそこまで多くありません。私達ビジネスマンは常に時間との勝負をしています。そんな中、このような順序で働いていると、なんか忙しそうだけど結果が伴っていない、という残念な結果に繋がりかねません。言い切ってしまうと、仮説がない働き方は頭の悪い働き方ということです。
例:頭のいい人の働き方
一方で、頭のいい人は、仮説をもって同じ課題に立ち向かいます。具体的には、新規施策を打つ上で、いくつか案を出してみて、別の部署の方に聞いたり、過去の実績をあさってみて、よさげなものを実行に移したりというものです。
この「案を出す」というところが仮説立案で、他社に聞いたり実績データを確認したりするというのが、プチ仮説検証。
そして最後の実行が、本仮説検証です。このように仮説を持って働くことによって仕事のスピードを上げることができるようになります。
結局タスクは増えているので、スピードは遅くなるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、この「仮説立案」から「仮説検証サイクル」を回せるようになると、仕事は速くなります。有名な法則、パレートの法則にもあるように、20%の重要なインプットが80%の成果を作り上げるというのがビジネスの定説になっています。
つまり、仮説なしで働くと、80%もの重要でないかもしれない可能性に対しても、労力をたくさん使ってしまう可能性が高くなります。というと、仮説が間違えていたら同じじゃない?と思う方もいるかもしれませんが、間違えた仮説は頭を使って仮説を検証する中で、すぐにこの仮説は間違いだとわかります。
そして、その「間違ってしまった」からも学ぶことで、次に立てる仮説の精度がぐっと上がります。
すぐやることのベース
すぐやることが正義と言っていますし、今でもそう思っていますが、それは「何も考えずに行動・行動しても何も振り返らない」という意味ではなく、「行動し、結果から学ぶ」ということが重要であり、ベースにはこの仮説思考があります。
仮説を持つって難しい?
この仮説ですが、仮説を持つというと難しいことのように感じる方もいると思います。ですが、仕事で仮説を立てることができていない人も、プライベートではごくごく自然に仮設から入っていることはあります。
例えば友人に誕生日プレゼントを買うとき、「あいつはこの前、あのブランドの話をしていたから、あのブランドの何かを買おうかな?」とかっていうのは自然に考えるかと思います。
これはもう立派な仮説立案です。たまたまその友人が、そのブランドのものを一つだけ持っていて、別に好きでも何でもない可能性もあります。そこであなたは、共通の友人に「あいつ、あのブランドのバッグ持っているか知ってる?」とか、「あいつ、あのブランド好きなのかな?」という質問することもあると思います。
これは、実際に好きじゃなかった場合、地雷的なプレゼントになるので、それを知っていそうな共通の友人に聞いているのですが、これはまさに仮説検証です。つまり、私達はプライベートの世界ではごくごく自然に、仮説立案から仮説検証ということを行っています。
それくらい、ある意味気軽に「仮説を持つ」ということを取り入れていきましょう。
二つのポイントのまとめ
はい、以上二つのポイントで頭のいい人と頭の悪い人を分けるポイントを説明してきました。いかがだったでしょうか?冒頭でも話しましたが、これはあくまで私個人の考えなので、共感する方や参考になったという方もいれば、この若造何もわかってないなとか、反論などもあると思います。
というか、あって当然だと思います。私自身も情報発信をする中で成長していきたい!と考えておりますので、ご意見やご感想、コメントでくださると、私の勉強になるので、ぜひいただきたいと考えています。
最後に少し話が反れましたが、内容を振り返ってまとめていきます。
まず、頭のいい人と頭の悪い人の差は、しっかり考えさえすれば、明確に縮めることのできる差であり、要素はたくさんありますが、とりあえず絶対に抑えてほしいポイントは二つあるということ。
一つ目のポイントは、Whyに着目しているかであり、目の前の表面的な事象にとらわれることなく、本質的な課題を見つけにいくという姿勢・行動が重要ということ。
そして二つ目のポイントが、仮説を持てているかであり、仮説なき仕事は付加価値を創出できず、自分自身の頭で考えて仕事をしていくことが重要ということ。
ということで、頭がいいという漠然と表現されていたことを言語化してみたのですが、いかがだったでしょうか?これ、作業などに追われていると忘れてしまうこともあるので、定期的にセルフチェックできると理想的です。
ぜひ、頭のいい最強ビジネスマンに近づいていきましょう。以上で頭が悪い人の思考法の解説は終わりです。ご視聴いただきありがとうございました。このチャンネルではビジネスマンに有益な情報を今後も発信していきます。